一般理系大学院生のブログ

気になったことの紹介や趣味であるエロゲの布教をしていきます。

エロゲ紹介その20:「枯れない世界と終る花」

今回は「枯れない世界と終る花」について紹介していきます。

「枯れない世界と終る花」はSWEET&TEAから2016年に発売されたADVです。

あらすじ

「数多の命が舞い散るこの世界よ」「親愛なる世界の守り手たちよ」「この長く続いてしまった哀しみを」「望み通り、今こそ終らせるために」

 主人公のショウと少女のレンは色とりどりの花が咲く街にやってきた。そして3人の喫茶店ファミーユを経営している姉妹と出会うことになる。しかしショウはこの町や姉妹のことを知っている様子で…

 ショウはこの町に戻ってきた、約束を果たすために…そして”天使”となった彼女たちを救うために。

 

ヒロイン紹介

ハル (CV:沢澤砂羽)

 喫茶店ファミーユの店長をしている女の子。三姉妹の次女です。最初の出会いからみんなにやさしいお姉さんという感じでみんなに好かれています。一方でとても朝が弱くちょっと抜けた要素もあります。

 実は”天使”となった際にアキトに関する記憶の欠落が起きており、出来事を忘れないように日記をつけています。そのため過去にアキトと過ごしていた日々を記録に残しており、途中から「アキちゃん」と昔の名前で呼ぶようになります。日記を何度も見ながら、思い出を忘れたくないと涙する様子がとても印象に残りました。個人的に声優の方の声が好きなのでそれも相まってより良かったです。

 また、過去の回想から初めにショウ(主人公)に手を伸ばしてくれた子であり、一番長く過ごしていて一番家族としての絆が強かったこと、「君を救うためにここまで来た」ともあり、完全にメインヒロインやん…と思いました。

 本来なら消えてしまった記憶を日記でつなぎ止めながら帰って来るのを待ち続けているとか本当にヒロインでよかったです。

  

コトセ (CV:夏峰いろは)

 三姉妹の長女で、読書好きなむっつり娘です。よくからかわれているところがかわいいです。

 彼女は昔はよく泣く子だったのですが、天使となってから悲しみの感情が欠落してしまっています。

 最後の方まであきらめの感情が強く、自分に限界が近づいているのに長女として強がっていましたが、作家のマヤとコトセの友情もあって最後には悲しみの感情を取り戻すこととなります。

 あと解放された後の、長女としての強がりが取れて素直にすがってくれる姿がよかったです。

 

最初はコトセとユキナはそこまで刺さっていませんでしたが、過去の話で家族としての話が掘り下げられるとみんな好きになってました。

 

ユキナ (CV:谷若葉)

 三姉妹の末っ子で普段はとても明るい子です。普段は笑顔で接してくれる子ですが、ショウが役目に関して首を突っ込もうとすると怒りをあらわにして止めようとします。

 基本的にずっと笑顔ですが”楽しい”という感情を失っており、心の中では笑えない状態になっていました。また、ショウという名前は過去のみんなの親代わりであったため、ショウという名前を嫌っている様子でした。あと、諦めとショウがかかわろうとした際の嫌悪がストレートでした。ここからどうやってユキナが救われるのかとワクワクしましたね。

 最後は”家族”を信じられなくなっていたユキナが実の娘のように接してくれた人の最後を見送った時に家族への憎しみという仮面を破ることで心を取り戻します。

 過去の話で誰も信じられないと言っていたユキナがみんなと交流していく中で”家族”になっていく流れはいい話だなぁと思いました。また、過去に信じられなくなった家族というものに触れ、最後に家族への心・信じる心を取り戻す流れは王道でよいと感じました。

 また、ショウ(母親)と再会するのは物語の最後に全員救ってからなのかなと思っていましたがここで出てくるのは意外でした。また、テキストにかぶって見えてなかったですがしおりを最初から持っていて、伏線だったのかと驚きました。

 

感想

 この作品の世界は、ゆゆゆをイメージしてもらうと早いのですが、世界はすでに終わりかけていて、人々を生贄にすることで世界が保たれているというものです。3姉妹はその生贄となる人を導く調整役である”天使”となっています。

 ストーリーの流れとしてはコトセ→ユキナ→ハルの順番でそれぞれメインとなる話が進み、救っていく流れとなります。(各選択肢によって出現するエピローグが変化します。)個人的にはハルのビジュアルが好きだったので作品を購入したのですが、ストーリーを進める中で3人ともかわいいなと感じました。

 

 内容としては3人を救う過程で少しずつ過去の3姉妹とショウの関係と過去が明らかとなっていき、話がつながっていく感じがよかったです。最後もボロボロになったショウが消滅する(FateのHFの士郎みたいな感じ)と考えていたのですが、最後は全員でハッピーエンドを迎えることができたので最後まで安心してみることができました。

 

 おすすめする人

・大ボリュームのゲームを避けたい人

 この作品は基本的に一本道で、Hシーンはエピローグに固まっている上で各ヒロインの話もそこまで長くないので丸一日あればメインの話はすべて見れるボリュームとなっています。

 また内容も3姉妹それぞれの問題を解決しながらキャラの掘り下げがされておりちゃんと面白いのでその点もいいです。

 個人的にはユキナの評価が最初よりかなり良くなりました。(最初はあまり刺さらなかったんですが…)

 雰囲気としては少しシリアスなところもありつつ日常部分はきらら系のようなのどかさを持っているのでそのような雰囲気が好きなら気に入ると思います。

・キャラデザが気に入った人

 個人的には好みのキャラデザです。かわいい系できれいな絵なのでパッケージで気に入れば買って損はないと思います。

 

 最後に

 9月30日の16時59分までぱれっとのセールをやっているので気になったら買ってみてください。